一言言えば二言三言

かるかん、といえば、鹿児島県民はすぐに、「ああ、あのお菓子ね」とわかるんですが。

どうも、あの猫缶のCМのせいで、他県の方には誤解されてるんじゃないか、と。

銘菓かるかんの宣伝がもっと必要ですな。

先日、姶良郡加治木町の本家文旦堂さんに取材に行きました。

ここは、以前鹿児島市内にあった、明治18年創業の老舗、「坂之上文旦堂」さんが前身です。

創業当時の写真です。



なんと!

この自転車、鹿児島県初、の自転車だそうですよ!

多分、30代くらいから上の年代の鹿児島県民なら、一度は食べたことがあるはず、の文旦漬。

最初は文旦漬をつくっていらっしゃったので、この名が。

今は、かるかんとか、西郷せんべいとかも、製造していらっしゃいます。

あの、絶妙にマッチした苦味と甘み。懐かしいです。

しかしながら、いまどきのお子ちゃま方は、苦いのは嫌だそうで。うーん。




さて、かるかん、です。

鹿児島の和菓子やさんでつくってないところはほとんどない、と思いますが、材料や、その配合で、

それぞれのお店独特の味があります。

私としては「まあ、大概どこのお店も、そこそこ同じ味」、と思っていたのですが。








ショーゲキでした。

本家文旦堂さんの　合鴨米使用　薩摩伝統銘菓「かるかん」でございます。



豪華化粧箱入り。



切かるかん化粧箱入りです。



かるかんは、米の粉と山芋でつくります。

普通は、お米として売ることができない、形が崩れた米を粉にして、普通の山芋を使います。

ところが、合鴨米使用かるかんは、その名の通り、合鴨米をわざわざ砕いてつかっているんですね、

完全無農薬・無科学肥料の合鴨米を生産している、「かごしま合鴨米生産クラブ」と契約して、

必要量に応じて出荷してもらっているそうです。

山芋は天然の自然薯(季節的に難しいときは、栽培した自然薯を使っているそうです)。

小豆あんは、北海道産。

おまけに、水は入来町八重山高原で取水した天然ミネラルウォーター「IRIKI」を使っています。



で、お茶請けとして出していただいたかるかん、遠慮なく一口頂いて・・・・

「おいしい!」

すごいんです。砂糖の甘さじゃなくて、お米の、山芋の甘さ?

しかも、生地がすごくすごーく、滑らか。舌触りもしっとり。



切かるかんを先に、続いてかるかん饅頭も頂いたんですが、その甘さの上品なことと言ったら・・・。

いかん、思い出したらよだれが・・・・。

もちろん、これだけの上質の材料を使ったら、お値段は張ります。

切かるかん一箱が、１，５７５円。普通のより五割増し、くらいかな?

送料もかかりますが、５，０００円以上の注文は無料とのこと。

山○屋デパートとか、三○デパートとか、城○ホテルとか、鹿児島空港とかで売っているそうです。

ほんとに、ほんとーに、ものすごくおいしいので、ぜひ一度ご賞味くださいませ。

念のため、住所等、乗っけときますね。

〒899-5204
鹿児島県姶良郡加治木町日木山980
℡　0995-63-5410
Fax 0995-63-5950
Eメール　bontando@crux.ocn.ne.jp